日経平均は354円高と大幅反発、「オミクロン型」への過度な警戒感後退に米国株高で買い先行=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比354円64銭高の2万8282円01銭と大幅反発。新型コロナ変異株「オミクロン型」への過度な警戒感が後退し、6日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、朝方は買い優勢で始まった。いったん上げ幅を縮小する場面もあったが、その後は盛り返し、一時2万8339円24銭(前日比411円87銭高)まで上昇した。時間外取引で米株価指数先物が高くなり、香港ハンセン指数などの上昇も支えとなった。買い一巡後は伸び悩んだが、引けにかけてはやや引き締まった。

 東証1部の出来高は5億3011万株、売買代金は1兆2830億円。騰落銘柄数は値上がり1969銘柄、値下がり162銘柄、変わらず50銘柄。

 市場からは「『オミクロン』の重症化リスクは小さいとし、海外市場が楽観的な反応を示したことで日本株も動き出してきた。今後、ワクチンや治療薬が有効となれば、相場は戻しにかかるとみている。もう一つの重しとして意識される米金融政策については、週末の米11月消費者物価や来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を無事通過すれば、いったんアク抜けになるだろう」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>、阪急阪神<9042.T>などの陸運株も高い。TOTO<5332.T>、東海カーボン<5301.T>などのガラス土石株や、ソフバンG<9984.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も買われた。INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も値を上げた。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も物色された。

 半面、水産農林株では、日水<1332.T>が下落。

 個別では、日本ハウスH<1873.T>が一時ストップ高となり、日電波<6779.T>、ラクーンHD<3031.T>、フィックスターズ<3687.T>、ARM<8769.T>などの上げも目立った。半面、アイホン<6718.T>、福井コンH<9790.T>、日本CMK<6958.T>、クロップス<9428.T>、フジ<8278.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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