信用関連データ=売り残が減少に転じ、買い残は5週連続で減少、信用倍率5.19倍に上昇

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株式

2022/1/5 16:58

 21年12月30日大納会申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比1515億円減の6473億円、買い残は同767億円減の3兆3576億円だった。売り残が減少に転じ、買い残は5週連続で減少した。信用倍率は前週の4.30倍から5.19倍に上昇した。

 この週(21年12月27-30日)の日経平均株価は30日終値が24日終値比9円高の2万8791円だった。4営業日中、1勝3敗となった。週初27日は続落(106円安)。クリスマスの振替休日で米国株式市場などが休場となり、手掛かり材料に乏しい中、手じまい売りに軟化した。翌28日は大幅反発(392円高)。米国株高を受け、買い優勢となった。29日は反落(162円安)。米ハイテク株安で半導体関連など値がさ株中心に売られ、12月末配当落ちの影響もあった。大納会30日は続落(115円安)。年末年始休みを前に手じまい売りが優勢となった。新型コロナウイルスへの警戒感もあり、下げ幅は一時320円を超えた。

 5日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は42.1%(前営業日は40.9%)と上昇し、5営業日連続で40%台となった。この日の日経平均は、小幅続伸し、2万9332円(前日比30円高)引けとなった。朝方は、4日の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、半導体関連株などに売りが先行した。自動車など大型株買いを支えにいったん上げに転じたが、再び軟化し、下げ幅は一時90円を超えた。再度プラス圏に持ち直した後、しばらく上げ下げを繰り返したが、後場終盤にかけては強含んだ。目先、上値の重さが意識されるようだと、カラ売り比率は高止まりする可能性がある。

提供:モーニングスター社

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