<新興国eye>トルコ1月経済信頼感指数、サービス・小売が改善―建設は悪化

新興国

2022/1/27 12:41

 トルコ統計局が25日発表したサービス業と小売業、建設業の経済状況を示す1月セクター別経済信頼感指数(季節調整後)は、サービス業の全体指数が前月比1.2%上昇の120.2となり、21年12月の同0.5%低下から3カ月ぶりに改善した。

 サービス業はサブ指数のうち、過去3カ月間の景況感(遅行指数)が前月比2.3%上昇(12月は1.6%低下)の124、過去3カ月間の需要(遅行指数)も同5.4%上昇(同0.2%低下)の123.4と、いずれも3カ月ぶりに改善。一方、今後3カ月間の需要見通し(先行指数)は同4.3%低下の113.1と、12月の同0.3%上昇から3カ月ぶりに悪化した。

 小売業は同2.5%上昇(12月は0.4%低下)の124.4と、改善に転じた。サブ指数のうち、今後3カ月間の販売見通しは同8.5%低下の122.5と、12月の同1.3%低下に続いて2カ月連続で悪化。過去3カ月間の販売活動は同6.8%上昇の142.7と、12月(同2.4%上昇)に続いて2カ月連続で改善した。

 一方、商品在庫は同11.5%上昇(同2.9%低下)の108.1となり、在庫過剰感が弱まった。在庫指数の「上昇」は在庫減、反対に指数の「低下」は在庫増を示す。

 建設業は同5.0%低下(同3.9%低下)の85.5と、2カ月連続で悪化した。サブ指数の受注残は同2.1%上昇(同3.2%低下)の80.8と改善。今後3カ月間の雇用見通しは同10.6%低下(同4.4%低下)の100.9と、2カ月連続で悪化した。

 経済信頼感指数はゼロから200までの間で算出され、判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。21年1月統計から指数の算定基準(調査対象など)が変更された。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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