<相場の読み筋>2月14日

2022/2/14 7:45

 前週末11日の米国株式は、大幅続落した。NYダウが前日比503.53ドル安の3万4738.06ドル、ナスダック総合指数が同394.487ポイント安の1万3791.154ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億8683万株、ナスダック市場が49億7935万株だった。10日に発表された米1月CPI(消費者物価指数)が、前月比7.5%上昇し、市場予想平均の同7.3%上昇を上回った。10日は、FRB(米連邦準備制度理事会)による早期の金融引き締めが警戒され反落。11日は、自律反発してスタートしたものの、インフレの長期化や、ウクライナ情勢の緊迫化が警戒され、リスク回避姿勢が強まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコム<AMZN>やアルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>などが下落し、同指数の重しとなった。

 14日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る動きとなりそう。日経平均株価は3日続伸していた反動や、連休中に米国株が大幅に続落したこともあり、売り先行スタートが見込まれる。ウクライナ情勢の先行き不透明感も重しで、リスク回避姿勢が強まる格好となり、下値模索の展開を強いられそうだ。決算発表も最終盤を迎えるなか、引き続き、個別株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円台の前半(前週10日は115円59-60銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同132円11-15銭)と円高方向に振れている。前週末11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、アドバンテス<6857.T>、ファナック<6954.T>などが、前週10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比770円安の2万6930円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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