先週の流入額上位-キャピタルの海外株ファンドと「フィデリティ・USリート」が新規ランクイン

投信

2022/2/21 17:26

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて先週(2022年2月14-18日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、キャピタル・インターナショナルの「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」と、フィデリティ投信の「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が新規にランクインした。両ファンドとも2021年以降で見て初めてのランクインとなる。

 「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」は、米国の取引所に上場している企業の株式を主要投資対象とする。銘柄選択に際しては、収益成長性や配当に着目する。2022年1月末時点のポートフォリオを見ると、組入銘柄数は179で、国・地域別構成比率は米国が86.9%でトップ、業種別構成比率上位は情報技術21.1%、コミュニケーション・サービス13.4%、ヘルスケア10.9%、組入銘柄上位は、ソフトウェア世界大手の米『マイクロソフト』8.0%、「フェイスブック」などを運用する米『メタ・プラットフォームズ』3.9%、米半導体メーカーの『ブロードコム』3.9%となっている。同月末時点の過去3年間のトータルリターンは17.99%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均を2.65%上回り、カテゴリー内上位31%(198本中60位)となっている。

 「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」は、米国の取引所に上場されているREITを主要投資対象とし、ファンドの利回りがベンチマーク「FTSE NAREIT Equity REITs インデックス(税引前配当金込/円ベース指数)」以上となることを目指す。長期的な潜在成長力が高いと判断したREITを選択する。2021年12月末時点の組入銘柄数は42で、組入比率上位は、物流関連の『プロロジス』9.8%、データセンター関連の『デジタル・リアルティー・トラスト』7.8%、ヘルスケア関連の『ウェルタワー』5.9%。2022年1月末時点の過去10年間のトータルリターンは13.57%でカテゴリー「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」平均を4.18%上回り、カテゴリー22本中第2位となっている。

 先週の純資金流入額トップは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース」。206億円の純資金流入となり、2週連続のトップとなった。同シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」のほか、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」が先々週(2022年2月7-10日)に続いてトップ10入りした。

 一方、先々週ランクインしていたファンドのうち、「米国ネクストビジョンファンド(為替ヘッジなし)」、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」がトップ10圏外となった。

提供:モーニングスター社

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