<相場の読み筋>2月24日

2022/2/24 7:45

 23日の米国株式は、5日続落した。NYダウが前日比464.85ドル安の3万3131.76ドル、ナスダック総合指数が同344.029ポイント安の1万3037.487ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1256万株、ナスダック市場が44億2021万株だった。米政府は22日、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派が占領する地域の独立を承認したことから、ロシアへの経済制裁を発表。ウクライナ政府は現地23日、全土に非常事態宣言を発令することを決定するなど、ウクライナ情勢の緊迫化が警戒された。リスク回避姿勢が強まり、幅広い銘柄が売られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドットコム<AMZN>やテスラ<TSLA>、アルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>などが下落し、同指数の重しとなった。

 24日の東京株式は続落後、軟調な展開か。ウクライナ情勢の緊迫化が進むとみられるなか、売り優勢のスタートとなりそう。手がかり材料に乏しいこともあり、売り一巡後は手控えムードが広がる場面も想定されるなか、株価指数先物への仕掛け的な売買には注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=115円前後(22日は114円73-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円前後(同129円60-64銭)とやや円安方向にある。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、村田製<6981.T>、ホンダ<7267.T>などが、22日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比100円安の2万6330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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