今晩のNY株の読み筋=米2月雇用統計に注目

株式

2022/3/4 17:23

 4日の米国株式市場は、ウクライナ情勢をにらみつつも、米2月雇用統計の結果を織り込む動きとなりそうだ。

 当面の米国株はウクライナ情勢に左右される。物別れに終わった2回目の停戦交渉でロシアとウクライナは協議継続には合意したが、ロシアのプーチン大統領は強硬姿勢を崩さず、ロシア軍がウクライナ南部の原子力発電所を砲撃するなど予断を許さない。

 こうした中、きょう4日は米2月雇用統計が発表となる。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は2日の米下院での証言で、次回3月15-16日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)での0.25%利上げを提案すると明言したが、この時点では2月の雇用統計の結果を織り込んでいない。FRBの中では0.25ポイント以上の大幅利上げの可能性も排除すべきではないとの意見もあり、雇用統計が強い結果となれば、インフレ封じ込めを強く打ち出す意味での大幅利上げ観測が浮上してこよう。目先は売り(株安)で反応するとみられるが、米金融政策に揺るぎがないとの見方に変われば、不透明感後退で買い戻しが入る可能性もありそうだ。

<主な米経済指標・イベント>

米2月雇用統計

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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