今晩のNY株の読み筋=ロシアビジネス撤退組に資金流入か

株式

2022/3/9 16:55

 9日の米国株式市場は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻は依然止まず厭戦気運が高まる中、ロシアビジネス撤退組が注目される。

 8日、マクドナルドやスターバックス、コカ・コーラ、ペプシコの4社が、ロシア国内の一部またはすべての事業活動を停止する方針を明らかにした。

 ロシア軍のウクライナ侵攻と、それに伴う西側諸国の対ロ経済制裁を受けた措置がとられたことを鑑み、それぞれの店舗やボトリング工場などの拠点の閉鎖に踏み切る。

 ビジネスの面ではロシア事業の収益がはく落することになり、会社業績へのマイナスインパクトは免れないところだが、ロシアが戦争へと踏み込んでしまったために、世界中のマーケットが経済性や効率性ではない価値観で動き始めた。前出4社の判断は戦争国家ロシアに加担するわけにはいかないという抗議が込められている。4社の8日の株価は軟地合いの影響を受け前日比マイナスで引けたが、その後の時間外取引では日中終値からプラス転換し軒並み買われた。

 霧が晴れるようなリスクオンムードを期待するのは難しいが、反戦や平和への願いを表明する企業を支持する買いは集まる可能性がある。

<主な米経済指標・イベント>

キャンベルスープ、クラウド・ストライク・ホールディングスなどが決算発表予定

1月JOLT求人件数、10年国債入札

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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