<相場の読み筋>3月22日

2022/3/22 7:45

 21日の米国株式は、NYダウが前週末比201.94ドル安の3万4552.99ドルと6日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同55.377ポイント安の1万3838.460ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億303万株、ナスダック市場が53億142万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は21日の講演で、「インフレは高すぎる」と発言し、今後、必要となれば0.5%の利上げを行う可能性を示した。金融引き締めへの警戒感から売りが優勢となった。また、ロシア国防省が20日、ウクライナの都市マリウポリのウクライナ軍に対し、降伏するように要求したが、ウクライナ側は拒否したと報じられ、紛争の長期化も懸念された。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やホーム・デポ<HD>、セールスフォース・ドットコム<CRM>などが、値下がり率の上位に入っている。

 22日の東京株式は、買い先行後はもみ合いか。前週末18日の堅調な地合いが継続し、買い先行のスタートとなりそう。ただ、前週末18日までに5連騰しているうえ、1660円強の上昇をみせているだけに、短期的な過熱感から上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=119円台の半ば(前週末18日は118円85-87銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の半ば(同131円66-70銭)と小動き。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、オムロン<6645.T>、アドバンテスト<6857.T>、ローム<6963.T>などが、前週末18日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比330円高の2万7060円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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