<新興国eye>前週のブラジル株、レアル高や中銀総裁の5月利上げ終了示唆で続伸=BRICs市況

新興国

2022/3/28 11:25

 前週(21-25日)のブラジル株式市場は25日のボベスパ指数が前日比0.02%高の11万9081.13、週間ベースでは18日終値比3.27%高となり、続伸した。

 週明け21日の指数は買い優勢で始まり、週末25日まで8連騰した。

 21日は、中銀が発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」で、22年末時点の政策金利見通しが前週予想の12.75%から13.00%に引き上げられたことで、レアルが買われ、株高につながった。ただ、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が次回5月FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%の大幅利上げの可能性を示唆したことを受け米国株が軟化したため、上値が重くなった。

 22日は、欧米株高となったことや、ブラジル中銀の金融政策決定会合議事録で、コモディティ(国際相場商品)価格が落ち着けば追加利上げはしない方針が示されたことが好感された。

 23日は、ブレント原油先物が1バレル=120ドルの高値水準を突破したことを受け、資源株が買われ、指数の上げを主導した。

 24日は、中銀のロベルト・カンポス総裁が5月にも利上げサイクルを終了したい考えを改めて強調したことが好感された。

 25日は、原油先物価格が約120ドルで高止まりしていることや、米株市場が上昇したことが支援材料となった。

 今週(3月28日-4月1日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側の対ロ追加経済制裁、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治動向、財政規律問題などが注目される。主な経済指標の発表予定は28日の2月経常収支や30日の3月PPI(生産者物価指数)とジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)3月IGP-MIインフレ指数、31日の2月財政収支、1日の3月貿易収支と2月鉱工業生産など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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