<一撃!裏銘柄>コロナ禍でビジネスチャンス―トビラS

株式

2022/3/31 11:31

 好業績にもかかわらず株価が出遅れているトビラシステムズ(トビラS)<4441.T>をマークしたい。

 同社は迷惑電話や迷惑メールをデータベース化し、情報を携帯キャリアにアプリ形式で提供。ビジネスフォン向けフィルター事業の好調により、今10月期第1四半期(昨年11月-今年1月)の営業利益(非連結)は1億3400万円(前年同期比9.2%)増となった。第2四半期(2-4月)以降はKDDI<9433.T>と共同で手掛ける「迷惑電話自動ブロック」の貢献も見込まれ、期を追うごとに利益の上乗せが期待される。

 知らない電話番号からの着信識別アプリを手掛けるフーズコール社によると、新型コロナウイルスが深刻化した2021年の世界の詐欺電話は前年比で約3割増加した。SMS(ショートメッセージサービス)詐欺も同1.7倍に拡大する中で、これらの対策に強みを持つ同社の収益機会は広がっている。

 AI(人工知能)を搭載した営業ツール「TalkBook」投入も興味深い。これは、通話録音や文字起こし、感情分析など、営業活動での通話内容解析機能をセットにしており、トップセールスの会話術を可視化する。これにより成果の出やすい訴求や言い回しをチーム内で共有できる。

 株価は上場来安値近辺で底ばい状態となっており、PERも約25倍まで低下した。好業績のグロース(成長)株として見直し余地の高まるところでもあり、エントリータイミングが到来したとみる。

提供:モーニングスター社

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