日経平均は350円程度安、売り先行後も軟調な展開で推移=4月1日寄り付き

 4月1日午前9時23分すぎの日経平均株価は、前日比350円程度安い2万7470円前後で推移。午前9時20分には、同421円95銭安の2万7399円48銭を付けている。きのう3月31日の弱い地合いや、現地同31日の米国株式市場で、NYダウ、ナスダックともに続落したこともあり、売りが先行。また、取引開始前に日本銀行が発表した3月調査短観(全国企業短期経済観測調査)では、大企業製造業の業況判断DIは14で、前回12月調査の17から低下した。業況判断DIの悪化も重しとなっているもようで、軟調に推移する。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所清算値比295円安の2万7535円だった。

 業種別では、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も軟調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も下げている。

 個別では、フエルト<3512.T>、OKK<6205.T>、A&DHD<7745.T>、グリーンズ<6547.T>、ヤマシタHH<9265.T>などが下落。半面、東芝<6502.T>、ナイガイ<8013.T>、TREHD<9247.T>、乃村工芸<9716.T>、東洋建設<1890.T>などは上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時23分時点で、1ドル=121円の後半(3月31日は1ドル=121円63-65銭)、1ユーロ=134円台の後半(同135円62-66銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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