今晩のNY株の読み筋=FRB高官の発言に注意

株式

2022/4/7 17:14

 7日の米国株式市場は、FRB(米連邦準備制度理事会)による大幅利下げ加速観測をさらに織り込む流れになるとみられる。

 前日の米国株式市場は、3月FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録で5月のQT(量的引き締め)開始、1回以上の0.50ポイント利下げへの支持が大勢だったことが明らかなった。ハト派とされるブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)理事が前日にタカ派的な発言に踏み込んだことも相まって、主要3指数は揃って続落した。

 きょう7日はブラード・セントルイス連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁と3名のFRB高官に発言機会がある。ブレイナード理事の発言を超えるサプライズは想定しにくいものの、FRBは加速するインフレの封じ込めに躍起になるとみられる。0.50ポイントの大幅利上げを複数回行うFRBのスタンスを株式市場が織り込み済みとするまでには、しばらく時間を要しそうだ。

 ロシアによるウクライナ侵攻が一段と長期化するリスクについても引き続き警戒したい。

<主な米経済指標・イベント>

コナグラ・ブランズ、コンステレーション・ブランズ、ラム・ウェストン・ホールディングスなどが決算発表予定

2月消費者信用残高、新規失業保険申請件数、ブラード・セントルイス連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁に発言機会

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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