<新興国eye>前週のロシアRTS指数、ルーブル高・原油高で続伸=BRICs市況

新興国

2022/4/11 11:10

 前週(4-8日)のロシア株式市場は、RTS指数(ドル建て)の8日終値が前日比1.14%安の1079.99、前週比では1日終値比4.49%高となり、続伸した。

 週明け4日の指数は5営業日続伸して始まった。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をめぐる外部環境の持ち直しや、ブレント原油先物の回復を受け、買い優勢となった。国営金融大手VTB(対外貿易銀行)やズベルバンク(ロシア連邦貯蓄銀行)、石油大手スルグトネフチガス、航空大手アエロフロートが指数の上げを主導した。

 5日は反落。ウクライナ情勢をめぐるEU(欧州連合)の新たな対ロ制裁が嫌気された。

 6日は反発し、7日も値を上げ、続伸。

 6日は、通貨ルーブル高が好感された。

 7日は、西側諸国のロシア産鉱物資源、特に原油輸出に対する制裁措置の発動は難しいとの一部報道を受け、買いが強まった。

 週末8日は反落。米国がカナダや英国、ニュージーランドなどに続いてアルロサを新たな対ロ制裁対象に加えたことが嫌気された。また、日本のロシアからの石炭輸入停止やEUが第5次対ロ制裁を発表し、欧州からのハイテク製品の対ロ輸出を禁止したことも売り材料となった。

 今週(11-15日)のロシア市場は、引き続きウクライナ情勢や西側諸国の対ロ経済制裁の地政学リスク、原油・ガス相場などが焦点となる。RTS指数は900-1200ポイントの値動きが予想される。このほか、原油価格に影響を与える12日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や13日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な経済発表の予定は11日の2月貿易収支など。

<関連銘柄>

 iSエマジン<1582.T>、WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、

 原油<1690.T>、野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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