<一撃!裏銘柄>業績と株価に回復余地、有力低位株のNTN

株式

2022/4/14 11:30

 NTN<6472.T>は今後の利益の急伸が期待される。

 軸受け(ベアリング)大手の同社は、等速ジョイントやハブベアリングで世界トップ級。前2022年3月期の連結営業損益は、60億円の黒字(前々期は31億円の赤字)を計画している。

 鋼材価格の上昇や固定費の増加が逆風となる一方で、赤字型番の削減と好採算品のラインアップの拡充により収益が上向く。需要面では建機や農機、工作機械向けを中心に引き合いが強い。デリバティブ評価損の一巡も利益の押し上げ要因だ。

 環境分野では、産業機械の小型・軽量化に貢献するトルクダイオード「TDL8」を開発した。搭載機器の省エネルギー化に貢献する同製品は、停電時の安全性能にも優れる。また、風力発電装置主軸用「DLCコーティング自動調心ころ軸受」が、一般財団法人新エネルギー財団の「新エネルギー財団会長賞」を受賞した。

 自動車向けは、顧客のばん回生産ペースが伸び悩んでいるものの、サプライチェーンの混乱緩和後は北米で採用した約100人の戦力化が想定される。株価は日足のRSI(相対力指数)やストキャスティクスなどオシレーター系指標が「売られ過ぎ」水準まで下落している。PBR(株価純資産倍率)0.6倍台と、バリュエーション面の割安感も強い。

提供:モーニングスター社

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