<特集>スタンダード市場の注目銘柄(4)=太陽工機―業況明るく割り負け感も強い

株式

2022/4/15 17:13

 太陽工機<6164.T>は要マークの存在だ。22年12月期の単体業績予想は、売上高が90億円(前期比34.6%増)、営業利益が11億5000万円(同91.8%増)を見込み、前期に続き利益回復コースに乗る。活発な設備投資需要が続く産業機械、工作機械関連企業向けや、引合いが増加している半導体関連企業向けを中心に、受注が好調に推移する見通しで、業況は明るい。次期23年12月期についても2ケタの増収・増益が観測されている。

 株価は、2月10日に年初来高値1307円を付けた後、3月9日には直近安値1002円まで調整を入れたが、この日は下ヒゲの長い陰線を形成し、目先下値確認のニュアンスだ。投資尺度面では、PER8倍台、PBR0.4倍台、年間配当利回り3.5%と割り負け感が強い。ちなみに、同じ東証スタンダード銘柄の平均値(順に16倍台、0.9倍台、2.1%)と比べても評価不足が際立つ。

 同社は、中・長期の経営目標として「2030年に売上高200億円」達成を掲げ、製品ラインナップの拡充、人材確保、生産効率化などを着実に進めている。2月17日には、初任給の引き上げおよび社員待遇向上に向けた各種取り組みを発表、優秀な人材確保や既存社員のモチベーションアップを通じてブランド力強化と企業価値の向上につなげる。また、3月2日には生産能力の増強を目的とした工場を建設するために工場用地の取得を決定するなど意欲的だ。

提供:モーニングスター社

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