日経平均は32円高と小反発、米株急落で売り先行、一巡後は円安支えに上げ転換=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前営業日比32円00銭高の2万6850円53銭と小反発。朝方は、売り優勢で始まった。米インフレ懸念を背景に5日の米国株式市場で主要3指数が急落した流れを受け、前場早々に2万6543円29銭(前営業日比275円24銭安)まで下落した。一巡後は円安を支えに切り返し、前引け近くに上げに転じ、高値で引けた。

 東証プライムの出来高は6億8459万株、売買代金は1兆6198億円。騰落銘柄数は値上がり1109銘柄、値下がり659銘柄、変わらず70銘柄。

 市場からは「グロース(成長)株の一角が値を下げ、指数の足を引っ張ったが、全体的にみれば、しっかりだ。米国市場は金利が気になり、相場は引き続き上下に振れる可能性はあるが、それをにらみつつ、基本的には決算絡みの個別株物色になるとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、北海道電力<9509.T>などの電気ガス株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も値を上げた。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われ、住友電工<5802.T>、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も引き締まった。

 半面、エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、リクルートHD<6098.T>、OLC<4661.T>などのサービス株が下落。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も安い。テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も売られた。

 個別では、ADWAYS<2489.T>、TOA<6809.T>、NISSHA<7915.T>、サインポスト<3996.T>、コマツ<6301.T>などの上げが目立った。半面、KeePer<6036.T>、コーセー<4922.T>、マネーフォワード<3994.T>、Sansan<4443.T>、MRO<3064.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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