日経平均は35円安と小幅続落、米ハイテク株安を受け売り先行、一巡後は下げ渋る=25日前場

 25日前場の日経平均株価は前日比35円06銭安の2万6713円08銭と小幅続落。朝方は、24日の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、グロース(成長)株の一角などに売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を広げ、前場の早い段階で2万6578円03銭(前日比170円11銭安)まで下落する場面があった。一巡後は、押し目買いや買い戻しに下げ渋り、一時2万6742円49銭(同5円65銭安)まで引き戻し、前引けにかけては一服商状となった。

 東証プライムの出来高は5億6111万株、売買代金は1兆3170億円。騰落銘柄数は値上がり751銘柄、値下がり1005銘柄、変わらず81銘柄。

 業種別では、任天堂<7974.T>、ピジョン<7956.T>、ローランド<7944.T>などのその他製品株が軟調。リクルートHD<6098.T>、楽天グループ<4755.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株も安い。マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株もさえない。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、ホンダ<7267.T>、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られた。T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株や、ファナック<6954.T>、富士通<6702.T>、村田製<6981.T>などの電機株も値を下げた。

 半面、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株が堅調。関西電力<9503.T>、中国電力<9504.T>、四国電力<9507.T>などの電気ガス株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も高い。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も買われた。

 個別では、SREHD<2980.T>、アカツキ<3932.T>、東洋建設<1890.T>、ファイズHD<9325.T>、アウトソシン<2427.T>などの下げが目立った。半面、日東紡<3110.T>、富士石油<5017.T>、マツオカ<3611.T>、青山商<8219.T>、マーケットエンター<3135.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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