明日の日本株の読み筋=強弱感対立か、テクニカル好転期待も戻り売り警戒くすぶる

国内市況

株式

2022/6/6 16:32

 あす7日の東京株式市場は、強弱感対立か。6日の日経平均株価は続伸し、2万7915円(前週末比154円高)引けとなった。米5月雇用統計で改善が示され、金融引き締めへの警戒感が再浮上し、前週末の米国株式は下落した。この流れを受け、売り先行となり、下げ幅は一時230円を超える場面もあった。ただ、一巡後は先物買いを交えて持ち直し、上げに転じた。時間外取引で米株価指数先物が高くなり、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の上げも支えとして意識され、一時210円超上昇した。

 この日は、一時タッチした200日移動平均線(2万7940円)にハネ返されたが、25日・75日両移動平均線のゴールデンクロス(GC)が迫る。踏み込み1つでGC形成、200日線突破、さらに心理的なフシ目となる2万8000円回復につながる可能性があり、テクニカル好転への期待を秘める。一方、正念場を前に戻り売りへの警戒感もくすぶり、売買が交錯することも考えられる。

 なお、きょうの上げ相場については、需給要因によるものとの見方が少なくない。市場では、トレンドフォローのCTA(商品投資顧問業者)がロング(買い)を積み上げているとの読みや、「権利行使価格2万8000円コール(買う権利)の売り手による先物ヘッジ買いの影響もあるだろう」(準大手証券)などの声が聞かれた。週末のメジャーSQ(特別清算指数)算出に向けて思惑的な売買が続くケースもあり得る。

提供:モーニングスター社

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