<特集>省エネ・節電関連マーク(4)=テスHD―コジェネシステムで豊富な導入実績、突っ込み買いも

株式

2022/6/17 17:13

 テスホールディングス<5074.T>に狙い目がある。同社は、再生可能エネルギー発電所のEPC(設計・調達・施工)や自社発電所による供給事業を展開する。豊富な導入実績を持つ、分散型電源であるコージェネレーションシステムでは、有事の際の電源確保が可能になり、電力使用制限令や電力会社からの節電要請に対しても柔軟に対応できるなど見直し材料として注目できる。

 ちなみに、株価は4月6日に戻り高値1714円を付けた後、調整足が続いき、17日には上場来安値1083円まで沈み、戻り高値後の下落率は36.8%に及ぶ。21年11月16にちの上場来高値2890円との比較では6割強の下落であり、そろそろ突っ込み買いゾーンといえよう。

 むろん、業績は安定している。22年6月期の連結業績予想は上方修正済みで、営業利益は50億円(前期比13.7%増)を見込む。エンジニアリング事業では、受注済み案件の工事進ちょくが順調に推移し、当初見込んでいなかった案件を新たに受注し、工事を開始した。エネルギーサプライ事業については、再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電で、太陽光発電所が順調に稼働し、売電電力量が当初計画を上回る見込みだ。オペレーション&メンテナンスでは、メンテナンス業務を新たに受注し、売上を計上。電気の小売供給では、冬季の需要が増加したことに加え、燃料調整費の上昇分を小売価格に反映した。次期23年6月期についても増益が観測されおり、業績面でのフォローもある。

提供:モーニングスター社

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