<米国株情報>ファイザー、仏ワクチン大手と資本提携―ライム病ワクチン開発を加速

株式

2022/6/21 11:00

 医薬品大手ファイザーは20日、フランスのワクチン製造大手バルネバと資本提携すると発表した。バルネバが発行する新株(約955万株、全体の8.1%)を1株当たり9.49ユーロ(9.99ドル)、総額9050万ユーロ(9524万ドル)で取得する。

 両社はすでにライム病予防ワクチンの共同開発で業務提携しており、バルネバはファイザーからの資金を臨床試験中のライム病ワクチン開発に充当する。

 また、両社はライム病予防ワクチン候補「VLA15」のライセンス契約の一部を修正。バルネバが開発費用の負担割合を30%から40%に引き上げる代わりに、ファイザーはバルネバに支払うロイヤルティを19%から最大で22%に引き上げた。ファイザーはロイヤルティのほか、ワクチン開発の進展に応じてマイルストーン契約金(最大1億ドル)を支払う。

 ライム病はボレリア・ブルグドルフェリ細菌による感染で引き起こされるダニ媒介性感染症で、神経や心臓、関節に異常が続発する恐れがある。北米と欧州で毎年60万人が感染しており、ワクチンの開発が急がれている。ファイザーは「VLA15」の第3相臨床試験を22年12月期第3四半期(7-9月)から開始する計画で、早ければ25年にFDA(米食品医薬品局)に生物製剤許可申請(BLA)を提出する計画。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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