<相場の読み筋>7月11日

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2022/7/11 7:45

 前週末8日の米国株式は、NYダウが前日比46.40ドル安の3万1338.15ドルと3日ぶり反落、ナスダック総合指数は同13.962ポイント高の1万1635.308ポイントと5日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億8325万株、ナスダック市場が44億2781万株だった。米6月の雇用統計では、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比37万2000人増となり、市場予想平均の同26万8000人増を上回った。堅調な雇用情勢を受け、7月下旬のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げが意識され、NYダウは一時170ドルを超える下げをみせた。その後は、下値拾いの買いで、もみ合い商状となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、テスラやアルファベット(グーグルの持株会社)、アップルなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 11日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。注目された参議院選挙は、自由民主党が改選過半数となる63議席を獲得。非改選の56議席と合わせ119議席となり、全体過半数の125議席に迫る格好となった。岸田政権の安定が評価され株価の支えとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の前半(前週末8日は135円83-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=138円台の半ば(同137円30-34銭)と円安に傾いている。輸出関連銘柄には追い風となる場面も想定される。前週末8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、日産自<7201.T>、オリンパス<7733.T>などが、同8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比165円高の2万6775円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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