<新興国eye>トルコ中銀、22年末時点のインフレ見通しを69.94%上昇に引き上げ

新興国

2022/7/12 9:26

 トルコ中銀が8日に発表した、最新の7月エコノミスト調査(民間の48人が対象)によると、22年末時点のインフレ見通しは前年比69.94%上昇となった。6月調査時点では64.59%上昇だった。

 トルコ中銀が4月28日に発表した最新の四半期インフレ報告書では、インフレ率は6月までに70%上昇でピークを迎え、22年末時点のインフレ見通しを42.8%上昇としており、市場は中銀よりも厳しく見ている。

 一方、8月のインフレ見通しは前月比2.88%上昇と、6月予想時点の2.98%上昇から引き下げられた。6月は3.4%上昇となったと見られており、8月はさらに伸びが鈍化すると予想している。

 12カ月後のインフレ見通しは、前年比40.23%上昇と、6月予想時点の同37.91%上昇を上回った。

 GDP伸び率見通しは、22年は6月予想時点の3.5%増から3.6%増に上方修正された。23年は3.8%増に据え置かれた。ちなみに1-3月期GDP伸び率は前年比7.3%増、21年全体では11%増、20年は1.8%増となっている。

 なお、トルコ統計局が3日に発表した5月CPI(消費者物価指数、03年=100)は前年比73.5%上昇と、4月の同69.97%上昇を上回り、98年10月の76.6%以来、約24年ぶりの高い伸びとなった。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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