<新興国eye>前週のインド株、インドと米国の大幅利上げ懸念で4週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2022/7/19 9:36

 前週(11-15日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の15日終値は前日比0.65%高の5万3760.78、週間ベースでは8日終値比1.32%安となり、4週ぶりに反落した。

 週明け11日の指数は反落して始まり、14日まで4日続落した。

 11日は、前の週の相場上昇を受け、高値警戒感から利益確定売り優勢。

 12日は、アジア市場が軟調となったため、インド市場でも売りが続いた。

 13日は、前日引け後に発表されたインド6月CPI(消費者物価指数)が前年比7.01%上昇と、中銀の物価目標レンジの上限を6カ月連続で上回ったことを受け、次回8月会合での大幅利上げ観測が強まり、売り優勢となった。

 14日は、前日発表の米6月CPIが前年比9.1%上昇に急加速したため、7月FOMC(米連邦公開市場委員会)での1.00ポイント大幅追加利上げの観測が強まったことが売り材料になった。

 週末15日は反発。世界景気後退懸念で軟調が続いていた欧州市場がようやく回復し、米株市場も上昇したことが好感され、インド市場でも買い優勢となった。自動車大手のタタ・モーターズやアイシャー・モーターズ、消費財大手ヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL)、住宅金融大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)などが買われた。

 今週(18-22日)のインド市場はウクライナ情勢、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>

提供:モーニングスター社

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