明日の日本株の読み筋=決算相次ぎ個別株物色の色彩強まる

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2022/7/28 16:44

 あす29日の東京株式市場は、個別株物色の色彩が強まろう。注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、市場予想通り0.75%の利上げを決定。その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見で、次回以降の大幅な利上げへの警戒感が後退し、27日の米国株式が上昇し、日本株高につながった。29日に米6月個人所得・個人消費支出などの重要経済指標の発表を控えるが、とりあえず一大イベントを通過したことで、国内決算に目が向きやすくなる。

 決算発表企業数は28日に140社以上、週末29日には400社超が予定されており、相次ぐ決算をにらみ短期的な売買が広がるとみられる。ただ、決算内容によっては急落する銘柄も散見され、「選別物色が重視される」(準大手証券)との声が聞かれる。

 28日の日経平均株価は続伸し、2万7815円(前日比99円高)引け。朝方は、FOMC(米連邦公開市場委員会)後の米国株高を受け、買い先行となり、一時300円近く上昇し、2万8000円を回復する場面があった。一巡後は、先物売りを交えて下げに転じた。円高進行も重しとなり、下げ幅は一時60円を超えた。その後はプラス圏に持ち直し、大引けにかけて2万7800円台で推移した。市場では、「過去にも2万8000円乗せ後にハネ返された経緯があり、売りが出やすい水準だ」(前出の準大手証券)との指摘があった。

提供:モーニングスター社

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