<今日の仮想通貨市況>買い優勢、弱い米GDP受け米利上げ観測後退

仮想通貨

2022/7/29 10:38

 29日午前10時35分現在の暗号資産(仮想通貨)は、ビットコイン(BTC)が1BTC=320万2170円(過去24時間比3.89%高)、イーサリアム(ETH)が1ETH=23万1620円(同6.19%高)、XRP(XRP)が1XRP=50.1円(同3.65%高)など買い優勢となっている。

 28日発表された米4-6月期実質GDP(国内総生産)・速報値は市場予想に反し前期比0.9%減。2期連続のマイナス成長で機械的に景気後退とみなされる「テクニカルリセッション」入りしたことで米利上げ観測が後退した。これを受け、米長期金利低下・ドル安が進み、金利の付かない金先物や主要暗号資産に資金が流入した。

 一方、米GDP発表後の数時間で大幅なドル安(ドル・円で1円超の下落)が進んだことから、テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)などドルとの等価交換性を有するステーブルコインが売られている。

 このほか、米アップルがWeb3.0(ウェブ・スリー)分野関連に精通するリーダー格の人材を募集していることが明らかになり、同社がWeb3.0事業に進出する可能性があるとして注目を集めている。Web3.0はブロックチェーン技術を取り入れた分散型ウェブであり発展途上の概念である。Defi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場が拡大していくにつれてWeb3.0への関心は暗号資産業界でも高まっている。アップル社は以前からブロックチェーンや暗号資産に関する求人募集を行っており、21年5月に仮想通貨決済に関する人材を求めていた。

(イメージ写真提供:123RF)

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