日経平均は150円高と続伸、買い一巡後は戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好に=4日前場

 4日前場の日経平均株価は、前日比150円78銭高の2万7892円68銭と続伸して取引を終えた。きのう3日に反発した動きや、現地3日の欧米株式が上昇したこともあり、買いが先行。午前9時31分には、同263円69銭高の2万8005円59銭と、取引時間中としては4日ぶりに2万8000円を付ける場面もみられた。為替市場では、朝方に一時ドル・円が1ドル=134円10銭台(3日は133円21-23銭)を付けるなど、円安に振れたことも支援材料となったようだ。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好が続いた。東証プライムの出来高は6億5214万株、売買代金は1兆5148億円。騰落銘柄数は値上がり836銘柄、値下がり907銘柄、変わらず93銘柄だった。

 市場では「日経平均株価が2万8000円を明確に上抜くには、エネルギー不足感が否めず、売買代金の増加がポイントになりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、古河電工<5801.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株が上昇。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も高い。キーエンス<6861.T>、京セラ<6971.T>などの電気機器株や、中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も堅調。SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、13業種が上昇、20業種が下落した。

 個別では、日東紡<3110.T>、静岡ガス<9543.T>、BIPROG<8056.T>、IWI<4847.T>、ぐるなび<2440.T>などが上昇。半面、ZHD<4689.T>、キューブシス<2335.T>、大末建設<1814.T>、JCU<4975.T>、オーバル<7727.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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