<新興国eye>前週のインド株、RBIのインフレ見通しなどを好感し、3週続伸=BRICs市況

新興国

2022/8/8 9:57

 前週(1-5日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の5日終値は前日比0.15%高の5万8387.93、週間ベースでは7月29日終値比1.42%高となり、3週続伸した。

 週明け1日の指数は大幅上昇して始まり、3日まで6営業日続伸した。

 1日は、堅調な経済指標が相場を押し上げた。7月日経製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を大幅に上回ったほか、6月主要8業種生産高が2ケタの伸びを維持したことが好感された。

 2日は、外国人投資家の買い越しが4営業日連続となり、一段と買いが強まった。

 3日は、7月失業率が6.8%と、約6カ月ぶりの低水準となったことが好感されたほか、インド格安航空大手スパイスジェットが急伸し、指数の上げを主導した。

 4日は、利益確定売りが出て、小反落。

 週末5日は小反発。インド準備銀行(RBI)が金融政策決定会合で市場予想通り0.50ポイントの追加利上げを決定した一方、22年度のインフレ見通しを6.7%上昇と、従来予想を据え置いたことが好感された。

 今週(8-12日)のインド市場はウクライナ情勢と西側諸国の対ロ制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定は12日の6月鉱工業生産と7月CPI(消費者物価指数)など。9日は「ムハッラム祭」の祝日のため、休場となる。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>

提供:モーニングスター社

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