Ubicomが23年3月期の1Q決算を発表、高収益モデル確立から1Qの最高益更新

株式

2022/8/10 17:43

 Ubicomホールディングス<3937.T>は10日大引け後、2023年3月期の第1四半期(4-6月)決算を発表した。

 連結売上高は13億1200万円(前年同期比17.5%増)、営業利益は2億9100万円(同41.9%増)、経常利益は2億6600万円(同20.4%増)、純利益は1億9200万円(同18.0%増)だった。高収益モデルの確立に加えて、前期下期からの投資が効果を上げ、新卒採用を含む人的投資をこなしながら第1四半期における過去最高益を更新した。

 フィリピン子会社を活用してソリューション開発を手掛けるグローバル事業は、ピラー(主要)顧客からの売上とソリューションの旺盛な受注獲得が継続、前年同期比約25%の増収を達成した。また、アライアンス型のラボ開発モデルをさらに強化するための「Ubicom開発パートナーシップ」を推進、エンタープライズ事業部においてIBM以外のプロジェクトの深耕を促進し、大手不動産テックなどが順調に立ち上がっている。さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成とサブピラー化に向けた取り組みの強化に向け、積極的な新卒採用、新卒研修ACTIONを開始した。

 一方、コロナ禍におけるDX化をチャンスとし、さらなる事業拡大に向け、新規受注が見込まれる経常的投資を継続し、新規獲得顧客に加えて、ピラー化見込み顧客が順調に増加中。受注が拡大する中で、フィリピン以外の拠点拡充、人材採用を含めた海外投資の検討も始めている。

 また、グローバル事業の事業戦略として、高度AI人材等を中心としたIT人材の世界的な需要増大を見込んだ高単価モデルの推進、全エンジニア単価の10%以上の上方改定、グローバルマーケットへの挑戦、為替リスクに対する売上通貨ポートフォリオの分散化を含む財務戦略の強化を掲げる。

 医療経営支援ソリューションのメディカル事業については、次世代レセプトチェックシステム「Mighty Checker EX」や「MCクラウド」の引き合いが好調。大手医療グループにおける導入を含め堅調に推移し、「Mighty」シリーズのパッケージ販売にかかわるストック(医療機関導入数)は順調に拡大中。さらに、7月の展示会で発表した、医師の働き方改革に資するハイブリッドモデル(クラウド/オンプレミス対応)の新MQ(仮称)の先行受注を開始し、ダイレクトアカウント(直接販売)やソリューションの重ね売りを通じて、高収益リカーリングモデルの一層の加速が見込まれよう。

 加えて、保険会社向け新ソリューション「保険ナレッジプラットフォーム」は収益化と複数の大手保険会社との実証実験を順調に継続し、受注および横展開を推進している。今後、Mightyシリーズに続く将来の新たなサブスク型の収益源の確立に向け、知財戦略を含めた積極的な投資を続ける予定だ。

 第2四半期以降は引き続き「Go Global戦略」推進のため、次世代ビジネスをけん引する若手エキスパート人材や、フィリピンエンジニアの採用育成、メディカル投資戦略の強化にも取り組む。欧米を含めた顧客やニアショア・オフショアにおける人的シナジーが見込まれる企業、プラットフォーマーになりうるパッケージソリューションなどを有する企業などに対し、積極的なM&A(企業の合併・買収)も実施する考えだ。

 通期業績は期初予想を据え置き、売上高54億4600万円(前期比15.2%増)、営業利益12億5400万円(同21.4%増)、経常利益12億7100万円(同20.5%増)、純利益9億2500万円(同11.2%増)で、連続最高益更新を見込んでいる。

 同社は22年3月期下期以降を「第2成長フェーズ」と位置づけており、23年3月期においては戦略的投資効果の発現等による計画の上ブレが期待されよう。

提供:モーニングスター社

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