日経平均は11円安と小幅続落、利益確定売りが重し、午後の値幅は57円弱=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比11円81銭安の2万8930円33銭と小幅続落。朝方は、18日の欧米株高を受け、寄り付き後まもなく2万9150円80銭(前日比208円66銭高)まで上昇した。ただ、短期的な過熱感から利益確定売りも出やすく、買い一巡後は下げに転じ、一時2万8913円05銭(同29円09銭安)まで軟化した。その後、再度プラス圏に持ち直す場面もあったが、利益確定売りに抑えられ、大引けにかけて小安い水準で停滞した。なお、午後の値幅は57円弱にとどまった。

 東証プライムの出来高は10億2240万株、売買代金は2兆3963億円。騰落銘柄数は値上がり1077銘柄、値下がり650銘柄、変わらず111銘柄。

 市場からは「前場に動いて後場はあまり動かない。基本的に材料不足で、日経平均は2万9000円を挟んで方向感が出にくい。来週のジャクソンホール会議の内容を見極めたいとの空気もあり、要はきっかけ待ちだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、小野薬<4528.T>、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が軟調。エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株や、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株も安い。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、トレンド<4704.T>などの情報通信株も売られ、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株もさえない。

 半面、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、石油資源<1662.T>、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株が堅調。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、フジクラ<5803.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株も値を上げた。東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>、京セラ<6971.T>などの電機株も買われた。

 個別では、リブセンス<6054.T>、エムアップH<3661.T>、クロスマーケ<3675.T>などの下げが目立った。半面、トビラS<4441.T>、アイスタイル<3660.T>、ミマキエンジ<6638.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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