来週の東京外国為替市場見通し=ジャクソンホール会議のパウエルFRB議長講演に注目
予想レンジ:1ドル=132円00銭-140円00銭
15-19日のドル・円は上昇した。週初15日は、米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を下回り、ドル売り・円買い優勢。16日は、米7月鉱工業生産が市場予想を上回ったほか、米長期金利の上昇がドル・円をサポートした。17日、米7月小売売上高が市場予想を上回ったことを受け、ドル・円は上値を伸ばした。18日、米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を上回ったほか、ブラード・セントルイス連銀総裁が9月FOMC(米連邦公開市場委員会)での0.75ポイント利上げを支持し、インフレがピークにあるとの見方や利下げ転化の議論は時期尚早と発言したことを受け、米長期金利が上昇。ドル強含みの流れとなり、ドル・円は19日東京時間に入り実質5・10日(ごとおび)の資金需要とも重なった国内輸入企業からのドル買い・円売りも巻き込み、7月28日以来の1ドル=136円台乗せと急上昇した。
週明けは25-27日にかけて米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)に注目。焦点となるのが、26日に予定されているパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演だ。9月FOMCに向けて大幅利上げ継続を市場に浸透させるメッセージが発信されるとみられる。インフレピークや先々の利下げ転換の見方はいったん後退しているが、FRBのタカ派姿勢を織り込む市場がパウエル議長の講演内容をハト派的と受け止めれば、ドル・円の値幅は大きく変動する可能性があるとみられる。このほか、米経済指標では7月新築住宅販売件数、7月耐久財受注、4-6月期GDP(国内総生産)改定値などがある。
ドル・円の上値は7月14日に付けた139円39銭がメドとなるが、そこを上抜ければフシ目の1ドル=140円が視野に入る。下値メドは8月上旬に付けた安値圏となる132円とする。
提供:モーニングスター社
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