<新興国eye>前週のロシアRTS指数、海外株や原油、ルーブル高を好感し続伸=BRICs市況

新興国

2022/8/22 10:02

 前週(15-19日)のロシア株式市場は、RTS指数(ドル建て)の19日終値が前日比0.71%高の1170.57、前週比では12日終値比4.86%高と続伸した。

 週明け15日は下落。通貨ルーブル安が進んだことや、ブレント原油先物が1バレル=93ドルを割り込み、6カ月ぶり安値となったことが嫌気され、売りが優勢となった。

 16日は急反発。海外市場が堅調となり、ロシア市場でも買いが広がった。国営天然ガス大手ガスプロムが今冬の欧州の天然ガス価格の見通しを1000立方メートル当たり4000ドル超と予想したことを受けて急伸。上げを主導した。

 17日は小反落。原油価格が92ドルに下落し、海外市場が軟調となったため、ロシア市場では利益確定売りが優勢となった。前日急騰したガスプロムや石油大手ルクオイルが売られ、下げを主導。

 18日は再び反発米週間石油統計で原油在庫が減少したことを受け、原油価格が96ドルに反発したことが好感され、買い戻しが広がった。

 週末19日は続伸。ルーブル高が好感され、買いが一段と強まった。リン酸肥料最大手フォスアグロの1-6月期利益が3倍増となり、配当実施を発表したことが好感されて急伸。上げを主導した。

 今週(22-26日)のロシア市場は、引き続き、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える23日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や24日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な経済発表の予定は24日の7月鉱工業生産など。RTS指数は1100-1250の値動きが予想される。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、

 原油<1690.T>、野村原油<1699.T>

提供:モーニングスター社

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