<米国株情報>ベッド・バス&ビヨンドは急反落、新株売却や従業員削減・店舗の大量閉鎖計画を嫌気

株式

2022/9/1 10:38

 経営再建に取り組んでいる家庭用品・家具専門のオンライン小売大手ベッド・バス・アンド・ビヨンドが8月31日、前日比5.61%安の70.69ドルと急反落した。

 短期債務の返済や当面の運転資金を調達するため、新株(普通株)を迅速かつ柔軟に市場で売却することを可能にする新株発行の一括登録を行う計画を明らかにしたことや、最新の経営再建計画の内容が嫌気された。

 同社は新株発行で調達した資金の使途について、「債務返済や将来の自社株買い、買収資金など一般的な企業目的で使用する」とし、その上で、「調達した資金は短期証券に一時的に投資するか、短期債務の返済に使用することも可能だ」としている。

 その後に発表した最新の経営再建計画では、新株(普通株)を現行の市場価格で売却する、いわゆるATM(アットザマーケット)オファリング方式により、1200万株の新株発行を行うとし、すでに5億ドル超の新規資金調達を確保したとした。この中には極度額が11億3000万ドルに拡大された資産担保リボルビングローンと3億7500万ドルの新規融資が含まれている。

 また、コスト削減策として、人事や総務、営業などのコーポレート部門とサプライチェーン部門で従業員の20%削減や、ブランドの統廃合による在庫調整、販売費削減などにより、販売管理費を22年度で2億5000万ドル削減する。22年度の設備投資額も従来計画の4億ドルから2億5000万ドルに下方修正するとした。また、消費者の需要の変化に対応する将来の戦略との整合性を図るため、生産性が低い150店舗の閉鎖も開始した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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