<一撃!裏銘柄>急成長に手応え、トレンドは上向き、利益は増額含み――オキサイド

株式

2022/9/1 12:14

 光製品のオキサイド<6521.T>の見通しが良好だ。

 同社の今2月期の営業利益見通し(単体)は7億600万円(前期比18.3%増)だが、第1四半期(3-5月)の進ちょく率は45.9%と高い。好発進に加えて、前期に投資した生産設備が稼働していることや、レーザー製品の生産性向上が今後も寄与する方向。原材料高騰によるコストアップについても、価格調整の理解を取引先から得られていそうな様子だ。

 長距離量子通信機器の実用化に向けた研究開発を目的に、量子暗号通信の社会実装を行う横浜国立大学のスタートアップ企業LQUOM(横浜市)と資本・業務提携を開始した。喫緊の課題とされる「セキュリティーが保証された通信方式の中で最有力方式である長距離量子通信」において、構成機器である量子もつれ光源や量子中継器、これらを統合した通信システムの構築に関する研究・開発を行い、溶解法によるSiC単結晶の育成と併せて中・長期の成長要素として注目される。

 ヘルスケア領域でも真価を発揮しそうな勢いだ。同社は、がん診断用PET装置に搭載されるシンチレータ単結晶(放射線により発光する特性のある単結晶)を開発している。PET検査装置市場の年平均成長率5%近い伸びが予想され、一部試算によると、2025年には20億6300万ドル(約2840億円)まで拡大する見込みだ。アルツハイマー型認知症診断に用いられる頭部用PETも有力視され、急成長セグメントとしての期待が高まる。

 株価は52週移動平均線を上抜け、13週線と26週線が併せながら上向いており、中期的な上昇トレンド入りを意識させる。週足での価格帯別出来高をみても7000円台後半までは商いの薄い「真空地帯」であり、戻り売り圧力は限定的だろう。

提供:モーニングスター社

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