日経平均は57円安と3日続落、朝高後に下げ転換、石油関連株や鉄鋼・非鉄金属株など安い=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比57円10銭安の2万7604円37銭と3日続落。朝方は、買いが先行した。きのう大幅に続落した反動や、円安・ドル高が支えとなり、寄り付き直後に2万7772円37銭(前日比110円90銭高)まで値を上げた。ただ、買いは続かず、一巡後は先物売りを交えて下げに転じ、一時2万7570円74銭(同90円73銭安)まで軟化した。その後、小幅高に持ち直す場面もあったが、上値は重く再度マイナス圏に押し戻され、さえない動きとなった。日本時間今夜の米8月雇用統計の発表を前に手控え気分となった。なかで、石油関連株や鉄鋼・非鉄金属株などが安い。

 東証プライムの出来高は5億735万株、売買代金は1兆2169億円。騰落銘柄数は値上がり457銘柄、値下がり1302銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「米8月雇用統計への警戒感が強い。雇用が強く米金利が上がれば株価が下落するリスクがある。基本的に9月FOMC(米連邦公開市場委員会、20-21日開催)に向けて米株は調整局面となり、日本株も下値模索の可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が軟調。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株や、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も売られた。

 半面、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が堅調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株もしっかり。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も引き締まった。

 個別では、ビューティガレージ<3180.T>、レアジョブ<6096.T>、新日科学<2395.T>、丸和運輸機関<9090.T>などの下げが目立った。半面、ダイオーズ<4653.T>、メルカリ<4385.T>、H2Oリテイ<8242.T>、LinkU<4446.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ