【深センIPO】液体乳製品など無菌包装メーカーの山東新巨豊科技包装、初値は公開価格を21.33%上回る22.07元

サーチナ

中国株

2022/9/6 9:09

 液体乳製品などの無菌包装製品を手掛ける山東新巨豊科技包装(301296/深セン)が9月2日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格18.19元に対し、初値は21.33%高い22.07元だった。終値は同7.04%高の19.47元だった。

 同社は2007年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。無菌包装の研究開発、生産、販売を主業務としており、伊利、新希望、夏進乳業などの液体乳製品メーカー、王老吉、東鵬飲料など非炭酸飲料メーカーに高品質な無菌包装製品を提供している。主な製品はロールタイプの無菌包装で、原紙にポリエチレンやアルミ箔などを組み合わせて製造する。遮光、遮熱性能も備えており、液体製品を無菌環境下で充填、封入することで長期間常温保存が可能となる。包装形態は箱型、枕型、ダイヤ型の主に3種類があり、枕型が売上の約50%、箱型が約40%、ダイヤ型が約10%を占める。イプソスの調査報告によれば、20年の中国における液体乳製品無菌包装市場シェアは9.6%で、年々上昇傾向にある。

 2021年12月期の売上高は12億4184万元(約22.42%増)、純利益は1億5720万元(同7.04%減)。22年1〜6月期の売上高は6億9550万元(前年同期比31.63%増)、純利益は7153万元(同10.72%減)。

 新規上場に伴い調達予定の5億4000万元(約110億円)は、約13%の7000万元を年産50億パックの無菌包装材料生産拡大プロジェクトに、約37%の2億元を年産50億パックの新型無菌包装フィルム材料生産プロジェクトに、約13%の7000万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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