日経平均は263円安と大幅反落、米株安を受け売り優勢、グロース株中心に軟調=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比263円68銭安の2万7362円83銭と大幅反落。朝方は、米金融引き締めへの警戒が続き、6日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売り優勢で始まった。時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万7268円70銭(前日比357円81銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。全般は、グロース(成長)株中心に軟調展開となった。

 東証プライムの出来高は5億6577万株、売買代金は1兆4089億円。騰落銘柄数は値上がり271銘柄、値下がり1517銘柄、変わらず49銘柄。

 市場からは「米国株安が止まらず、グロース株中心に売りが厚い。米長期金利の上昇でPER(株価収益率)調整に動いている。ただし、景気は悪くなく、EPS(1株利益)は下がらないとみており、それを織り込むフェーズがくるだろう」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も安い。エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も売られた。塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も値を下げた。

 半面、東京海上<8766.T>、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株が堅調。任天堂<7974.T>などのその他製品株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も引き締まった。

 個別では、くら寿司<2695.T>、PHCHD<6523.T>、ファーマF<2929.T>、Sansan<4443.T>などの下げが目立った。半面、ウェルネット<2428.T>、力の源HD<3561.T>、プレミアG<7199.T>、泉州電業<9824.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が下落した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ