日経平均は561円高と大幅反発、一時1週間ぶりに2万8000円を回復=8日前場

 8日前場の日経平均株価は、前日比561円95銭高の2万7992円25銭と大幅に反発して取引を終えた。午前11時21分には、同575円79銭高の2万8006円09銭と、8月31日以来、約1週間ぶりに2万8000円を回復する場面があった。きのうの日経平均株価が下げ渋る動きをみせ、現地7日の米国市場で、NYダウが3日ぶり、ナスダック総合指数が8日ぶりに反発したこともあり、買いが先行。株価指数先物で期先物の12月限に断続的な買いが入ったこともあり、上げ幅を拡大した。景気敏感株を中心に幅広い銘柄が買われた。外国為替市場で、ドル・円は1ドル=144円トビ台(7日は1ドル=143円89-91銭)と、足元ではもみ合い。東証プライムの出来高は5億6374万株、売買代金は1兆3937億円。騰落銘柄数は値上がり1728銘柄、値下がり83銘柄、変わらず26銘柄だった。

 市場では「8月17日から、ほぼ一本調子で下げていただけに、米国株高を受けて反発につながった。ただ、短期的な戻りとみられ、上値は買い進みにくい」(中堅証券)と慎重な声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が上昇。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も高い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も堅調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も上げている。東証業種別指数は全33業種のうち、32業種が上昇、鉱業の1業種が下落した。

 個別では、アイル<3854.T>、レアジョブ<6096.T>、インフォMT<2492.T>、国際紙パ商<9274.T>、レノバ<9519.T>などが上昇。半面、パーク24<4666.T>、アイモバイル<6535.T>、JMDC<4483.T>、力の源HD<3561.T>、Ubicom<3937.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ