日経平均は47円高と4日続伸、下げ転換後に盛り返す場面も、運輸セクターなど堅調=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前日比47円00銭高の2万8589円11銭と4営業日続伸。朝方は、12日の欧米株高を支えに買いが先行したが、直近の連騰で利益確定売りも出やすく、いったん下げに転じた。ただ、下値は限定的で一巡後は盛り返し、一時2万8659円76銭(前日比117円65銭高)まで値を上げた。その後は、買いが続かず、伸び悩み商状となった。なかで、陸運・空運・海運といった運輸セクターなどが堅調だった。

 東証プライムの出来高は4億8902万株、売買代金は1兆2542億円。騰落銘柄数は値上がり1013銘柄、値下がり717銘柄、変わらず107銘柄。

 市場からは「(日本時間13日夜発表の)米8月CPI(消費者物価指数)を控えて上値が重い。物価指標発表に向けて米国株は上昇しており、好結果にならないと売られるリスクがある。また、週末の米トリプルウィッチング(米国版メジャーSQ)を前に買い戻しが入っているが、それも通過すれば下落リスクに変わってくる」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>、ローランド<7944.T>などのその他製品株が堅調。JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株や、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も高い。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も買われた。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株も値を上げ、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も引き締まった。

 半面、オリンパス<7733.T>、シチズン時計<7762.T>などの精密株が軟調。ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>、SUBARU<7270.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られ、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株もさえない。

 個別では、日医工<4541.T>、HEROZ<4382.T>がストップ高となり、トルク<8077.T>、鎌倉新書<6184.T>などの上げも目立った。半面、CRE<3458.T>、SREHD<2980.T>、IWI<4847.T>、リブセンス<6054.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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