日経平均は622円安と5日ぶり大幅反落、米株急落を嫌気、2万8000円割れ=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比622円81銭安の2万7991円82銭と5営業日ぶりに大幅反落。取引時間中で心理的なフシ目となる2万8000円を割り込むのは4営業日ぶり。米8月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、米利上げ加速への警戒感から、13日の米国株式が急落した流れを嫌気し、リスク回避の売り先行した。下げ幅を拡大し、前場序盤には2万7795円64銭(前日比818円99銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて2万8000円近辺でもみ合った。

 東証プライムの出来高は5億7693万株、売買代金は1兆4782億円。騰落銘柄数は値上がり162銘柄、値下がり1636銘柄、変わらず39銘柄。

 業種別では、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>などの電機株が下落。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も安い。信越化<4063.T>、資生堂<4911.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株も軟調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株や、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>、住友ファーマ<4506.T>などの医薬品株も売られた。

 半面、鉱業株ではINPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>がしっかり。

 個別では、ヤーマン<6630.T>、ラクスル<4384.T>、マネーフォワード<3994.T>、中国電力<9504.T>などの下げが目立った。半面、鳥貴族HD<3193.T>、HEROZ<4382.T>、TDCソフト<4687.T>、鎌倉新書<6184.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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