【上海IPO】スマート物流システムの科捷智能科技、初値は公開価格を5.12%上回るも取引開始後に公開価格割り込む
スマート物流システムを扱う科捷智能科技(688455/上海)が9月15日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格21.88元に対し、初値は5.12%高い23.00元だったが、取引開始後に値下がりし、終値は同3.20%安の21.18元と公開価格を下回った。
同社は2015年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。スマート物流、スマート製造システム・製品の設計、研究開発、生産、販売、サービス提供を主業務としている。速達荷物、大型物流、EC小売、流通などスマート化輸送・仕分けニーズに対応し、順豊エクスプレス(002352/深セン)、徳邦快递、燕文物流などの大型物流企業のほか、京東、蘇寧、韓国Coupang、インドFlipkartなど国内外の著名ECプラットフォームを顧客に持つ。
また、スマート製造システムは主に家電、家具、自動車、通信電子、設備製造などの分野の顧客を持ち、総合コンサルティング、プラン設計、ソフトウェア・ハードウェア開発、システムインテグレーションなどを通じたソリューションプランを提供している。21年12月期の売上構成は、スマート物流システムが75.40%、スマート製造システムが21.02%。
2021年12月期の売上高は12億7740万元(前期比45.15%増)、純利益は8649万元(同40.72%増)。22年1〜6月期の売上高は3億8153万元(前年同期比45.76%増)、純損益は1197万元の赤字(前年同期比29.80%の赤字増)。
新規上場に伴い調達予定の4億4837万元(約92億円)は、約45%の2億317万元をスマート物流・スマート製造システム製品生産拡大プロジェクトに、約15%の6829万株をスマート物流・スマート製造システム販売およびアフターサービスネットワーク構築プロジェクトに、約17%の7690万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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