日経平均は442円安と大幅反落、欧米株安を受け売り優勢、主力株中心に軟調=30日前場

 30日前場の日経平均株価は前日比442円30銭安の2万5979円75銭と大幅反落。朝方は、29日の欧米株安を受け、売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前引け近くには2万5929円01銭(前日比493円04銭安)まで下落した。市場では海外投資家の売りが観測され、なかで自動車、ハイテクなど主力株中心に軟調となった。

 東証プライムの出来高は6億2458万株、売買代金は1兆4843億円。騰落銘柄数は値上がり318銘柄、値下がり1462銘柄、変わらず51銘柄。

 市場からは「月末で(価格変動性をベースにした)リスクパリティ・ファンドがリバランス売りに動き、これにヘッジファンドなど短期筋の売りが乗っかった。ただ、月末安・月初高のパターンは多く、売りが止まれば、買い戻しが入るだろう。ここは頑張りどころだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株が下落し、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も安い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>などの電機株も売られた。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も値を下げ、クボタ<6326.T>、ダイキン<6367.T>、IHI<7013.T>などの機械株や、SUMCO<3436.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株もさえない。

 半面、協和キリン<4151.T>、第一三共<4568.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株が堅調。菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も引き締まった。

 個別では、武蔵精密<7220.T>、チェンジ<3962.T>、FFJ<7092.T>、ネクステージ<3186.T>などの下げが目立った。半面、DCM<3050.T>、ユニチカ<3103.T>、ウェルビー<6556.T>、グッドコムA<3475.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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