新興EVメーカーの浙江零跑科技、22年1〜6月期は売上高が5.8倍増も赤字が大きく拡大

サーチナ

中国株

2022/10/4 9:04

 9月29日に香港証券取引所メインボードに上場した新興EVメーカー浙江零跑科技(09863/香港)が30日、2022年1〜6月期の中間決算を発表した。EVの販売が好調で売上が前年同期の6倍近くとなった一方で、赤字が大きく膨らんだ。

 22年1〜6月期の売上高は50億8152万元で、前年同期の8億7701万元の5.79倍となった。大幅な売上増の主な要因について同社は、T3モデルおよびC11モデルの販売が好調だったこと、平均販売価格が製品ラインナップの充実とともに上昇したことを挙げている。

 一方で、販売コストも大きくかさんで約64億元となり、売上総損失が13億1884万元に。また、新たな製造プラットフォーム、車両モデル、スマートEV技術の開発に向けた投資を強化し、研究開発支出が前年同期の2億5910万元から5億2640万元と倍増するなど支出も前年同期に比べて大きく増えて、当期純損益は24億4395万元の赤字となり、赤字額が前年同期の2.42倍に拡大した。

 22年7月31日現在で中国国内151都市に443の販売店を設けている。現在は大都市である一線、二線都市を中心に店舗を構えており、今後は店舗数およびカバー地域を積極的に増やしていく計画だ。また22年7〜12月期は引き続き技術や新製品の研究開発、顧客の開拓、販売・サービスネットワークの拡大に取り組み、中国国内でのブランド知名度向上を図る。将来的には世界の主要市場に進出して、世界的な影響力を持つEVメーカーを目指す。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ