動画配信大手ビリビリ、香港・ナスダックの重複プライマリー上場を実現

サーチナ

中国株

2022/10/6 9:04

 中国の動画配信大手ビリビリ(09626/香港)は10月3日、香港証券取引所メインボードにおいてセカンダリー上場からプライマリー上場に変更した。これにより、米ナスダックとの重複プライマリー上場が実現した。

 同社は2009年設立で、14年には日本法人を設立した。中国国内で動画配信プラットフォームやモバイルゲーム運営を手掛けており、18年に米ナスダックに上場し、21年3月には香港メインボードにセカンダリー上場した。今年3月に香港へのプライマリー上場を目指すことを発表するとともに香港証券取引所に申請を提出、今年10月3日に香港へのプライマリー上場が発効すると予告していた。そして、3日に発表した公告で、同日より香港へのプライマリー上場が発効し、ナスダックとの重複プライマリー上場企業になったことを明らかにした。

 同社の陳睿CEOは3日の公告の中で「香港でのセカンダリー上場からプライマリー上場への転換により、投資家のベースがさらに拡大し、われわれの証券により多くの流通性がもたらされるとともに、資本市場において多くのフレキシビリティを獲得するものと信じている」と述べるとともに、香港に上場しているZ類普通株が近い将来「深港通」および「滬港通」(深センと香港間、および上海と香港間のストックコネクト)の資格を得る可能性があり、中国本土の適格投資家が同社の株式を直接取引する機会が生まれる可能性があるとしている。

 21年12月期の売上高は193億8368万人民元(前期比61.54%増)、純損益は68億873万元の赤字(赤字額が前期比2.23倍)。22年1〜6月期の売上高は99億6303万元(前年同期比18.66%増)、純損益は42億9457万元の赤字(赤字額が前年同期比2.12倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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