日経平均は903円高と5日ぶり大幅反発、米国株高を好感、全面高に2万7000円回復=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比903円76銭高の2万7141円18銭と5営業日ぶりに大幅反発。全面高となり、取引時間中で7日(高値2万7198円91銭)以来1週間ぶりに2万7000円を回復した。朝方は、買いが先行した。13日の米国株式は、市場予想を上回る米9月CPI(消費者物価指数)を受けて急落して始まったが、その後一転して急上昇した流れを好感した。直近4連敗の反動もあり、買い戻し主導で上げ幅を拡大し、前引け近くには2万7146円68銭(前日比909円26銭高)まで上伸した。円安基調となり、時間外取引での米株価指数先物高やアジア株高も相場を後押しした。

 なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション10月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は2万6666円31銭。東証プライムの出来高は6億6585万株、売買代金は1兆6595億円。騰落銘柄数は値上がり1792銘柄、値下がり37銘柄、変わらず8銘柄。

 市場からは「米CPIという怖いイベントを通過し、どてん買い戻しの流れとなった。日経平均はきのうまで大きく値下がりし、下の『マド』をほぼ埋めたことで、上に持っていきやすい面もあろう。ただし、これからは決算にらみのシーズンに入る」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>などの精密株が上昇。伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>、三井物<8031.T>などの卸売株も高く、東エレク<8035.T>、TDK<6762.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も買われた。JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株も堅調。エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も値を上げた。

 個別では、東名<4439.T>が一時ストップ高となり、いちご<2337.T>、グッドコムA<3475.T>、イオンファン<4343.T>などの上げも目立った。半面、大黒天<2791.T>、ビーウィズ<9216.T>、ホギメディ<3593.T>、SFOODS<2292.T>などの下げが目立った。

提供:モーニングスター社

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