日経平均は91円高と続伸、米株先物高や香港株高が支え、引けにかけ高値圏で推移=1日後場

 1日後場の日経平均株価は前日比91円46銭高の2万7678円92銭と続伸。朝方は、好業績株を中心に買いが先行し、強含んで始まった。前日の米国株安が重しとなり、下げに転じる場面もあったが、その後は次第に持ち直した。時間外取引の米株価指数先物が高く、香港ハンセン指数の上昇も支えとなり、徐々に上げ幅を広げ、後場の早い段階で2万7682円97銭(前日比95円51銭高)まで値を上げた。一巡後はいったん上値が重くなったが、買い気は根強く再び強含み、引けにかけて高値圏で推移した。

 東証プライムの出来高は12億3255万株、売買代金は3兆1220億円。騰落銘柄数は値上がり849銘柄、値下がり911銘柄、変わらず77銘柄。

 市場からは「時間外の米株先物やアジア株の上昇が相場をサポートしている。FOMC(米連邦公開市場委員会)を控える中、楽観して戻している部分があり、(12月利上げ幅縮小という)予想と違ったニュアンスの内容が出てくれば、調整入りの可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株が上昇。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も高い。JT<2914.T>、東洋水産<2875.T>、ニチレイ<2871.T>などの食料品株や、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も堅調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、コマツ<6301.T>、三菱重工<7011.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も買われた。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株も値を上げた。

 半面、LIXIL<5938.T>、洋缶HD<5901.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株が下落。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安く、大阪ガス<9532.T>、関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株も値を下げた。トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も売られた。

 個別では、JVCKW<6632.T>、冶金工<5480.T>、スミダ<6817.T>がストップ高となり、ビジ太田昭和<9658.T>などの上げも目立った。半面、メンバーズ<2130.T>、トランスコス<9715.T>、LITALICO<7366.T>、エノモト<6928.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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