来週の日本株の読み筋=重要イベント相次ぎ不安定な値動きが続く可能性も

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株式

2022/11/4 16:55

 来週(7-11日)の東京株式市場は、不安定な値動きが続く可能性がある。日本時間4日夜に発表される米10月雇用統計をはじめ、8日に実施される米中間選挙といった重要イベントが相次ぎ、結果を受けて相場が揺れることも想定される。

 注目の米10月雇用統計は、市場予想の失業率が3.6%で平均時給は前年同月比4.6%の上昇、非農業部門雇用者数は前月比20.0万人増。労働需給の緩みが確認されれば、利上げペースの鈍化期待は一段と高まり、株式市場は強気色を取り戻すと思われる。ただ、9月雇用統計の再来(失業率が想定超に低下し株価急落)も排除できない。

 8日には米連邦議会の中間選挙が控える。同国の政治系サイトのリアル・クリア・ポリティクスの最新情勢では、上院、下院とも共和党が優勢だ。世論調査の通りに選挙戦が運べば、議会と民主党のバイデン大統領との「ねじれ」が発生し、内政やウクライナ情勢に混乱を来たしかねない。また、10日の米10月消費者物価と11日の米11月ミシガン大消費者信頼感指数で示される期待インフレ率にも注視する必要がある。

 スケジュール面では、国内で8日に10月27、28日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」、9月家計調査、9日に10月景気ウォッチャー調査が発表される。海外では7日に中国10月貿易収支、9日に中国10月生産者物価、中国10月消費者物価などが予定されている。

提供:モーニングスター社

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