日経平均は44円安と3日ぶり反落、米国株高支えに買い先行も利益確定売りに押される=9日前場

 9日前場の日経平均株価は前日比44円95銭安の2万7827円16銭と3日ぶりに反落。朝方は、8日の米国株高を支えに買いが先行し、前場早々に2万7926円52銭(前日比54円41銭高)まで値を上げた。ただ、約2カ月ぶりの高値水準とあって、戻り売りや利益確定売りも出やすく、いったん下げに転じた。その後、前日終値近辺でもみ合う場面もあったが、先物売りを交えて再び弱基調となり、一時2万7783円70銭(同88円41銭安)まで軟化した。市場では、開票中の米中間選挙の情勢を見極めたいとして、買いを手控えたとの見方も聞かれた。

 東証プライムの出来高は6億4688万株、売買代金は1兆7820億円。騰落銘柄数は値上がり1012銘柄、値下がり734銘柄、変わらず90銘柄。

 業種別では、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>、タカラトミー<7867.T>などのその他製品株が軟調。INPEX<1605.T>などの鉱業株も安く、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。協和キリン<4151.T>、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も売られた。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株も高い。日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、信越化<4063.T>、日東電工<6988.T>、花王<4452.T>などの化学株も値を上げた。

 個別では、日医工<4541.T>がストップ安ウリ気配となり、ジャムコ<7408.T>、旭ダイヤ<6140.T>、日東紡<3110.T>などの下げが目立った。半面、BEENOS<3328.T>がストップ高となり、新日本電工<5563.T>、Jリース<7187.T>、A&DHD<7745.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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