日経平均は778円高、米利上げ減速期待に米株急反発で買い優勢

 11日午前10時時点の日経平均株価は前日比778円51銭高の2万8224円61銭。取引時間中の2万8000円回復は9月14日以来約2カ月ぶりとなる。10日発表の米10月CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回り、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げペースの減速が期待され、米国株式が急反発。これを受け、買い優勢の展開となり、足元では2万8200円台で堅調に推移している。

 業種別では、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株が上昇。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株や、富士フイルム<4901.T>、資生堂<4911.T>、信越化<4063.T>などの化学株も高い。エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、電通グループ<4324.T>などのサービス株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も堅調。ダイキン<6367.T>、アマダ<6113.T>などの機械株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も買われている。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安く、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株もさえない。

 個別では、日医工<4541.T>、MSJP<6539.T>がストップ高カイ気配となり、オプトラン<6235.T>がストップ高。半面、ベネフィット<3934.T>、三井E&SH<7003.T>、ニコン<7731.T>などの下げが目立つ。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ