明日の日本株の読み筋=神経質な展開か、FRB高官発言、米中首脳会談、中国経済指標など注視

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2022/11/14 16:21

 あす15日の東京株式市場で、主要株価指数は神経質な展開か。FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げペースを緩めるとの観測が下支え要因として引き続き意識されるなか、15日のブレイナードFRB副議長やウィリアムズNY連銀総裁の討論会など今週はFRB高官の発言が相次ぐだけに注視する必要がある。また、日本時間14日午後6時半から米中首脳会談がインドネシアで行われる。両国の対立が衝突に発展しないよう、首脳レベルで意思疎通を深めるのが主な狙いとされるが、その行方も気になる。同15日午前11時には中国10月工業生産、中国10月小売売上高など重要経済指標が発表され、結果次第では日本株に影響を与える可能性もある。

 14日の日経平均株価は大幅反落し、2万7963円(前週末比300円安)と安値で引けた。朝方は、前週末の米国株高を支えに買いが先行したが、まもなく下げに転じた。前週末に日経平均が大幅高を演じた反動で利益確定売り優勢に傾き、円高も輸出関連株の重しとなり、引けにかけて下げ幅を拡大した。なかで、ソフバンG<9984.T>の株価が大幅に下落し、マイナス寄与度が182円弱となり、指数に響いた面もある。市場では、「ここからの上値は重いとみられるが、直近のチャート好転を踏まえると、下に仕掛ける動きも出にくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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